預金とは
預金(よきん)とは、銀行や信託銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫などの金融機関に金銭を預けること、および金融機関に預けられた金銭のことをいいます。
預金の種類
普通預金
現金の出し入れがいつでも自由にできる、利息のつく預金です。キャッシュ・カードにより、引き出し・預け入れができます。通常、通帳が発行されますが、インターネットバンキングの普及により、通帳が発行されない場合もあります。
当座預金
個人事業主や法人が事業上の支払いに利用する無利息の預金です。手形や小切手の支払いを決済するために利用されます。通帳は発行されません。
通知預金
7日以上預ける場合に、普通預金よりも高い金利で運用することができる預金です。預け入れから7日間を据置期間といい、この期間は引き出すことができません。また、払い戻すためには、2日前に通知する必要があります。
定期預金
満期日を設定し、満期日まで払い戻しをしない条件で預け入れる預金です。普通預金よりも高い利率が設定されます。スーパー定期や大口定期預金、期日指定定期預金、変動金利定期預金、積立定期預金などがあります。
定期積金
定期的に掛金を積立していき、満期日に給付金を受け取れる積立型の預金をいいます。主に信用金庫や信用組合、JAバンク(農協)、JFマリンバンク(漁協など)などで取り扱われています。
貯蓄預金
銀行が定めた額(基準残高)以上を預けた場合、普通預金より高い金利がつく預金です。お金の出し入れは自由にできます。
納税準備預金
国税や地方税などの納税に充てるための資金を預け入れる預金です。通常、普通預金よりも高い金利が付きます。納税のための引き出しであれば、利息は非課税となります。
外貨預金
外国通貨建ての預金です。
譲渡性預金
預金者が金融市場で自由に譲渡することができる預金です。無記名の定期預金証書が発行されます。
会計処理
預金残高は資産の部に計上されます。
1年基準
1年基準(決算日の翌日から入金日まで1年以内かどうか)によって、流動資産と投資その他の資産に区分が分かれます。
決算日の翌日から入金日まで1年以内の預金は流動資産に計上されます。勘定科目は「預金」勘定や「現金及び預金」勘定などで処理されます。
決算日の翌日から入金日まで1年超の預金は投資その他の資産に計上されます。勘定科目は「定期預金」勘定や「長期性預金」勘定などで処理されます。
外貨預金
外貨預金は決算時においては、原則として、決算時の為替相場による円換算額で計上されます。
残高証明書
上場会社や大会社など会計監査を受けている会社においては、会計帳簿との残高と照合するため、決算日時点の残高証明書を金融機関より取り寄せます。
外国語訳
「預金」は英語で”deposits”といいます。
コメント